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2014年8月29日金曜日

「No」よりも効果的なお断り

パンチャカルマ、魔法のような言葉です。

昨日の午後、同じリトリート宿泊客のポーランド人女性2人と一緒に、最寄りの街、トリヴァンドラムへ出かけました。ヒンドゥー寺院(ヒンドゥー教徒以外は立ち入り禁止)を外から眺め、かつてその地を治めていたマハラジャのパレスを見学し、街の大通りに面して立つ聖ジョセフ教会に立ち寄った後、このあたりでは景勝地で有名なコーヴァラム・ビーチへ。街中は、観光スポット以外は外国人姿は全くなく、とても新鮮でした、当然、今だ一人の日本人にも出会えていません(気がついていないだけ?)。最後に行ったビーチでも、地元インドの観光客9割、西洋人観光客1割。そのせいか、物売りや飲食店への客寄せが非常にマイルド。ビーチ沿いで、かつアラビア海での漁が盛んな土地でもあるので、シーフードが売り。くー、サカナ食いて〜ー〜!という目線に気がついてか、レストランの呼び込み係気合を入れます、「今日の魚は美味しいよー〜!」

そこで連れのアガサ(ポーランド人女性)が一言、「パンチャカルマ中ー」、すごい一撃です、もー、呼び込み係のおじさん、笑顔を返すしかありません。パンチャカルマは、アーユルヴェーダによる長期治療中を指すようで、トリートメント、食事療法を受けているため、パンチャカルマを受けている施設以外での飲食は原則禁止。ハルポンは10日間滞在なので、パンチャカルマにはなりませんが、モニカ&アガサの2人は3週間滞在なので、立派なパンチャカルマ。

二人ともドーシャは、ふたつのタイプが混ざったものらしく、ハルポンがカパ・オンリーと伝えると驚いていました。それぞれのドーシャに合わせて、食事もトリートメントも少しずつ違いますが、基本的には何かで力ずくで症状を治す、治療する、という感じではありません。ハルポンが訴えた筋腫についても、筋腫治療用にナニナニ・・・という感じではありません。アーユルヴェーダ上、身体に現れる症状・病状は、何かバランスが崩れたことによるもの、とされているようで、何がどう崩れているかは自分のタイプを知り、自分の症状と見比べて、バランスを整えるよう食べ物などで補って行く。。。漢方服用治療と似て、ゆっくりと根源からの治癒をはかっていく、というカンジ。

今のところ自分にとって一番効いているのは、糖分を抜いていること、だと思います。日本を経ってから、機内食と持参した温泉饅頭ふたつ(賞味期限が留守中に切れる)を口にしたのが最後、それ以降砂糖の入った食べ物を口にしていません。トリートメント直後に、ドクターの処方で出されている、グース・ベリー・ジュースが唯一の甘味、かしら。レモンスカッシュのような色味とにごりのあるジュース、最近ようやく「ハチミツの甘みかな?」と、その不思議で曖昧な味の感覚に慣れて来ました。

滞在期間もちょうど折り返し地点を越えて、そろそろ帰国後の自分の生活をイメージトレーニングし始めるタイミング。無理なく、このまま砂糖を控えた生活を送って行きたい、ですねー。無理はしない。ナニナニすべき、ナニナニしたほうがいい、という考えは辞めて、ナニナニをしたい・なりたい、という考え方をしていきたいです。今朝の朝ヨガで、アラビア海に浮かぶ小さな海釣り船が波にもまれながらも沖に出て行く姿を見ながら、そんなことを考えていました。朝ヨガは体にいい、帰国後も続けるべきだ、って自分に言い聞かせた時点で何か重いモノが心に感じられたのですが、朝ヨガは気持ちいい、だから続けたい、って考えたら、簡単に実行できるように思えました。そんなちょっとした変化に気がつくのが、今、一番の楽しみであり幸せなことですー。

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