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2012年11月12日月曜日

あっというまに退院 -入院3日目

(注)今日のブログには摘出した筋腫のカラー画像が含まれます。食事中の方、血を見るのが苦手な方はスキップしてください、ね、ね、ねー。

3日目の朝もあっさりと明け、朝の検温の放送でようやく目覚めるほど、ぐっすりと眠っていました。検温と前後して、食事前に血液検査のために若い男性看護士さんがいらっしゃり、さくっと血を抜いて風のようにさっていきました(たぶん。。もう一か月以上前の出来事なので、だんだん細かいことがあやふやに。。)。

入院初日は午前10時に入室、二日目は手術初日のため無し、ようやく3日目にして最初で最後の病院での朝食となりました!なんと予想外のパン食ですー。
きちんとあたためられているため、ロールパン二つはいっている右手前の袋は水滴でくもっています。B級グルメ万歳のハルポンとしては、このロールパンの美味しさに完全にノックアウトでした、付け合せの色味のかなり悪いピーナツバター(左下の小袋)との相性も抜群、またもやあとかたもなく間食!

朝食も終わり後は退院をまつのみ!同室の他の患者さんそれぞれに、術後の退院前検診の流れを看護士さんが説明して回っています。手術が朝一だったハルポン、なぜか退院前検診は最後となり、荷物をすでにまとめきって、あとは着替えて退院!という状態になってから、しばらく時間がたっていきました。10時過ぎにようやく外来のある2階へ移動を促され移動、ほどなく名前が呼ばれ執刀医による内診となりました。
「痛みは?出血は?」
「どちらもほとんどありませんー」
前日の手術時は全身麻酔でしたから、眠っている間にどんな体勢にさせられ、どんなもので何をとられたんだかぁぁぁ!?!?というカンジでしたが、術後の内診はいつも通り、可動式検診イスに腰掛け、あとは機械の動くままに。。。カーテンで顔が見えないようにしきられている向こうで、執刀医の声が聞こえます。
「大丈夫そうですね。止血用の粉を入れておきます」
何、何、なに、なんのため??と戸惑っている間に術後チェックは終了、処置室での顔の見えない検診を終え、次は顔を合わせての問診のため、執刀医の部屋に移動しました。

「結構とれましたよ」
手術前の検診時にも、子宮内の粘膜下筋腫の実物写真をもらいましたが、今回も子宮鏡下摘出手術で切りとった筋腫の写真をもらいました。大きさがわかるうように写真にはメモリがついたメジャーも映しこんでありました。確かに、子宮内に出ていた二コブ分の筋腫と考えると予想以上の量でした。
(拡大するにはクリックしてくださいね、お食事中の方すみません)

執刀医の机にあるコンピューターモニターには手術前に撮ったMRI画像があり、それを見ながら
「まだまだ大きいのものは残っていますからね、これから様子を見ていきましょう。次回は術後2週間くらいしてから術後検診に来てください。えぇ、土曜日でも大丈夫ですよ、ただし午前中のみとなりますので(午後は先生が一人での対応になるので)。今日この後で仕事に戻っても大丈夫ですから」
術後24時間たつかたたないかの患者に、職場復帰にOKサインを出す執刀医、さすが名医!!(と思いたい、けど!?)そして、執刀医との検診が終わった直後にかけよる看護士、「2週間後なので、土曜日といっても13日ではなくてその次の土曜日ということで」と、フォローに余念がありません。

晴れて退院OKサインを執刀医にいただき、一目散で2階の外来フロアーから入院フロアーの4階へ階段で移動。部屋に戻ると、ワタシより先に退院OKをもらっていた同部屋の患者さんが、「どうでした?」と声をかけてくれました。執刀医が同じだったこともあり、退院前検診でもらった摘出筋腫の写真を見せ合ったりもしました。彼女の筋腫の方が量も多く、ハルポンのとは違い全体的に白っぽく粒ぞろいなカンジでした。他人の筋腫と比べてはじめて自分の筋腫の特徴に気が付きます。ハルポンの摘出筋腫は明らかに血液分が多く、赤い印象が残ります。でも、心配になるほどの出血は術後まったくなかったので、気に留めることもなく、お互いの順調な術後を願って別れました。

入院初日に提出しておいた保険証書手続きも順調にすみ、退院する時にはきちんと返してもらいました。やればできるじゃないですが、事務さん!(術後1週間かかるかも、なんて言ってたけど?)パジャマ・室内着から初日入院時に着てきた外出着に着替え、会計手続きが済むのをジリジリ待っていると、看護士さんが「クラナさん、ちょっとナースステーションまでー」と迎えに来ました。何、何ぃぃ??

ナースステーションには、ついさっき退院前検診で顔を合わせた執刀医がいました、あれ?なぜ?激務・多忙な彼が、なぜ、今の時間にナース・ステーションに??

ステーション内の看護士さん・事務さんがワラワラと席と机を開けて、ワタシと執刀医を座らせようとしますが、どうみてもそんなスペースがないので、まー立ち話でー、という雰囲気で、うながされるがまま執刀医のそばに
「えー、先ほど伝え忘れたんですけど」
と言って、メモ用紙の裏に鉛筆書きで子宮の絵を描き始めました。
「筋腫を取り出すために、子宮を切開しているので、傷口同士が癒着しないように、糸が入ってます。術後その糸を取り出す必要があるので、せーりが2回きた後で診察に来てください」
「抜糸、ということですね?」
「いえ、縫い合わせているわけではないので、ひっぱるだけで抜けるような糸です」
「(えぇ)????」
忘れるようなことかぁぁぁぁーー、重要なことなんじゃないのぉぉぉーー。確かに、執刀医ご本人が、超多忙に違いない医部長様が、2階から4階に来てくださったのはありがたいですけどぉぉぉーー。えぇぇい、もう退院しちゃうから、気にしないぃぃ!!

「無事退院しちゃた」メールを親友キャロライン(仮称)に送ったのは、都営線の駅に着いた11時44分。正午過ぎには自宅につき、同じように「もう家についちゃった」メールをカフェ・オーナーのスーちゃんに出しました。二人には入院中にメールでたくさんの元気と心のサポートをいただいたので一番に連絡しました。こんな風に、あっという間に2泊3日の初入院・初手術の子宮粘膜下筋腫の子宮鏡下摘出手術が終了しましたー。無事で何より、めでたし、めでたし。。

次回予告、入院までに治療費と入院費用をお伝えしちゃいます!

2012年11月3日土曜日

24時間ぶりの食事 -入院2日目、粘膜下筋腫摘出手術後(3)


手術室に入出したのが、10月2日火曜日午前9時。手術が終了して自分の部屋に戻ってきたのは、同日の午前11時過ぎ。全身麻酔がほぼ切れて頭も体も「ほぼ完全に」戻ってきたのが、午後12時半過ぎ、携帯のワンセグでCSIを見はじめ、そのあとの午後のロードショーでブルース・ウィルスが画面にでてきたのが午後2時前くらい。そのころには、尿管を外され、手術着からパジャマへの着替えが終わり、術後初の歩行訓練でトイレまで移動。部屋に戻ってからはノートパソコンを取り出して、持参したDVDのドラマ・映画鑑賞を始めました。午後3時過ぎに2本目の点滴が終わった時には、ナースコールを使わず、自分の足で歩いてナース・ステーションまで、空の点滴を持っていきました。開腹しない手術だと、術後の回復がこんなに早い、というか、そもそも体へのダメージがほぼゼロなんですよねぇ!

同室の人が順番に手術室へ向かい、そして1時間過ぎで戻ってきて、その後の経過はハルポンと全く一緒。ある女性は、なれない病院のベッドと寝っぱなしの体勢がたたってか、「手術による痛みはないけど、腰がいたい、この体制が辛い!」と看護士さんに腰痛を訴えていました。それにこたえて、看護士さんがベッドの頭側の高さをあげて楽な姿勢が取れるようにしてあげていて、ついでにハルポンのベッドも同じようにかえていってくれました。

筋腫ができ始めた当時のことだと思うのですが、ハルポンもずいぶん腰痛に悩まされましたが、ここ4-5年はほとんど気にならなくなりました。筋腫は確実に悪化していったので、腰痛が収まった理由も原因もわかりませんが、毎週のようにマッサージに通いたいような痛みが無い分、楽になりました。

ベッドの上で体育座りの体勢でノートパソコンのDVDを見ていたところ、午後5時前くらいに、突然執刀医が病室を訪ねてきて、カーテン越しに顔をひょいっと出しました。声が聞こえなかったわけではないのですが、イヤホーンをしてパソコンの画面をガン見している姿を見られ少々戸惑ってしまいました。
「調子はどうですか、腹痛は、出血は?」カーテン顔出し医師、
「腹痛ほとんどないです、出血もほとんどないです」と体育座りの女。
「。。。大丈夫かな。。?」と、カーテン顔出し医師は、カーテンから今度は手を伸ばしハルポンの腹部をターッチ!そんな雑な触り方ってあるのかしら??と面喰っているうちに、
「あ、大丈夫そうね、痛みないね」と、カーテン顔出し・手出し医師は、来た時と同じように風のように去っていきましたー。

午後6時、夕ご飯です!「歩ける方は取りに来てください」とのアナウンスに、一番乗りで走ってでも取りに行きたいくらいでしたが、同室の他の入院患者・同日手術完了者たちが、付添い・お見舞いの人が夕ご飯をそれぞれ取りに行ってくれているのをカーテン越しにうらやましく思いつつ、最後に自分で歩いて取りに行きました。やったー、24時間ぶりの食事!山盛りの白米は、おかゆに変わっていましたが、それ以外はおかずも味噌汁もあって通常食と同じ!

空になった食器を下げにナース・ステーションへ行き、歯を磨きに洗面に行き、トイレに行き、体育座りでDVDを見続け、前日と全く変わらず午後10時には消灯の時間が来て、部屋の明かりが消されました。真っ暗になった部屋で、ひとりベッドから起きだして、昼間看護士さんがあげてくれたベッドの頭側の傾きを平らに直していたら、どこで見ていたのか看護士さんがすぐに飛んできて「クラナさん、大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。白衣の天使、はばたきのかわりにサンダルばきの音がします。術後12時間後、DVD鑑賞を切り上げて眠りにつきました、痛みもなく、不快な出血の様子もなく。。。入院2日目の夜も、無事にそして驚くほどあっけなくふけていきました。