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2012年11月3日土曜日

24時間ぶりの食事 -入院2日目、粘膜下筋腫摘出手術後(3)


手術室に入出したのが、10月2日火曜日午前9時。手術が終了して自分の部屋に戻ってきたのは、同日の午前11時過ぎ。全身麻酔がほぼ切れて頭も体も「ほぼ完全に」戻ってきたのが、午後12時半過ぎ、携帯のワンセグでCSIを見はじめ、そのあとの午後のロードショーでブルース・ウィルスが画面にでてきたのが午後2時前くらい。そのころには、尿管を外され、手術着からパジャマへの着替えが終わり、術後初の歩行訓練でトイレまで移動。部屋に戻ってからはノートパソコンを取り出して、持参したDVDのドラマ・映画鑑賞を始めました。午後3時過ぎに2本目の点滴が終わった時には、ナースコールを使わず、自分の足で歩いてナース・ステーションまで、空の点滴を持っていきました。開腹しない手術だと、術後の回復がこんなに早い、というか、そもそも体へのダメージがほぼゼロなんですよねぇ!

同室の人が順番に手術室へ向かい、そして1時間過ぎで戻ってきて、その後の経過はハルポンと全く一緒。ある女性は、なれない病院のベッドと寝っぱなしの体勢がたたってか、「手術による痛みはないけど、腰がいたい、この体制が辛い!」と看護士さんに腰痛を訴えていました。それにこたえて、看護士さんがベッドの頭側の高さをあげて楽な姿勢が取れるようにしてあげていて、ついでにハルポンのベッドも同じようにかえていってくれました。

筋腫ができ始めた当時のことだと思うのですが、ハルポンもずいぶん腰痛に悩まされましたが、ここ4-5年はほとんど気にならなくなりました。筋腫は確実に悪化していったので、腰痛が収まった理由も原因もわかりませんが、毎週のようにマッサージに通いたいような痛みが無い分、楽になりました。

ベッドの上で体育座りの体勢でノートパソコンのDVDを見ていたところ、午後5時前くらいに、突然執刀医が病室を訪ねてきて、カーテン越しに顔をひょいっと出しました。声が聞こえなかったわけではないのですが、イヤホーンをしてパソコンの画面をガン見している姿を見られ少々戸惑ってしまいました。
「調子はどうですか、腹痛は、出血は?」カーテン顔出し医師、
「腹痛ほとんどないです、出血もほとんどないです」と体育座りの女。
「。。。大丈夫かな。。?」と、カーテン顔出し医師は、カーテンから今度は手を伸ばしハルポンの腹部をターッチ!そんな雑な触り方ってあるのかしら??と面喰っているうちに、
「あ、大丈夫そうね、痛みないね」と、カーテン顔出し・手出し医師は、来た時と同じように風のように去っていきましたー。

午後6時、夕ご飯です!「歩ける方は取りに来てください」とのアナウンスに、一番乗りで走ってでも取りに行きたいくらいでしたが、同室の他の入院患者・同日手術完了者たちが、付添い・お見舞いの人が夕ご飯をそれぞれ取りに行ってくれているのをカーテン越しにうらやましく思いつつ、最後に自分で歩いて取りに行きました。やったー、24時間ぶりの食事!山盛りの白米は、おかゆに変わっていましたが、それ以外はおかずも味噌汁もあって通常食と同じ!

空になった食器を下げにナース・ステーションへ行き、歯を磨きに洗面に行き、トイレに行き、体育座りでDVDを見続け、前日と全く変わらず午後10時には消灯の時間が来て、部屋の明かりが消されました。真っ暗になった部屋で、ひとりベッドから起きだして、昼間看護士さんがあげてくれたベッドの頭側の傾きを平らに直していたら、どこで見ていたのか看護士さんがすぐに飛んできて「クラナさん、大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。白衣の天使、はばたきのかわりにサンダルばきの音がします。術後12時間後、DVD鑑賞を切り上げて眠りにつきました、痛みもなく、不快な出血の様子もなく。。。入院2日目の夜も、無事にそして驚くほどあっけなくふけていきました。

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