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2012年10月8日月曜日

ばいばい筋腫ちゃん -入院の2日目、いよいよ手術(1)

入院初日の夜は、午後10時の消灯で無事始まりました。もちこんだノートパソコンで海外ドラマの録画DVDを見ていた(ちなみにそれはCSI-NY、吠えろ、マック・テイラー!)ため、一話分を見終わるまで消灯時間をちょっとすぎてしまいました(もちろんイヤーホーンをして鑑賞です、マナー遵守!)。

病院の洗濯したてさっぱりとしたシーツの肌触りは、入院前の弾丸極東ロシア旅行のシベリア特急のシーツを思い起こさせました、行ってよかったシベリア旅行。。。初めての入院とはいえ、これまで家族の入院手術時の見舞いで何度か病室を訪れいたので、入院前の時点でそれなりのイメージ・トレーニングができていました。ぽっち入院(ひとりぼっちで入院して手術に挑むこと)にあたり、それほどの不安感やパニックをおこさず淡々とこれたのはその「お蔭」だと思います。

明け方に、空いていた4つめのベッドに緊急搬送されてきた患者さんがいたため、その物音で完全目を覚ましましたが、それまでもうつらうつら何度か起きていました。窓際のはるぽんのベッドはちょっと寒かったみたいで、緊急搬送された患者さんと看護師さんのやりとりを聞きながら、暖をとろうとカーデガンを着たみたら、またたくまにすとーんと眠ってしまい、午前6時の検温のお知らせ放送で起こされ後も順調に眠ってしまいそうでした。いかん、いかん、前日の手術前打ち合わせで看護師さんに言われていた時間、午前8時半までに手術着を着て準備を整えて、、というにはまだまだ時間の余裕がありましたが、起き上がることにしました。

手術着は、前日に看護師さんが持ってきてくれていて、すでにベッド脇の棚においてあります。パジャマがわりの部屋着を脱いで、手術着に着替えました。肩より長く伸びた髪は、バレッタではなくゴムで結び、あとはT字帯と手術用のソックス。手術日当日は当然朝食は無し、です。前日も午後9時以降は飲食禁止。手術前の緊張からか、食欲はほとんど無く(とはいえ、締め切ったカーテンをすり抜けて届く、他の病室の患者さん用の朝食の匂いにはもちろん反応)、、、手術までの2時間以上、まったくやることがなく、またまたDVD鑑賞、となりました。

真新しい手術用ソックスを病院側が用意してくれて手術着と一緒に配ってくれているので、ビニールから出して、こちらも装着完了。頻繁にメールで応援してくれていたすーちゃん(仮称)いわく「つけないでいいならつけたくない不快な」手術用ソックス、彼女はモモまでの長さと言っていましたが、はるぽんのものはひざ下。前日の打ち合わせ時に看護師さんが足首とふくろはぎをメジャーで測ってサイズを確認、身長164cm、靴のサイズ23.5cmのハルポンのソックスはSサイズでした、それでも全く締め付け感無し、ええ、「間抜けの小足」でございます。残すはT字帯!

出せるものは出しておこうと何度かトイレにたち、ほどなく、同室で同じく手術に挑む他の2患者さんたちには、それぞれ看護師さんが来て点滴が始まっているようでした。「あれ?朝一手術だ、って言われているのに、ハルポンには何もないのかしら??順番変わったのかもねーーー」、いいもん、アタシはマック・テイラー見るから!と腹をくくろうとしたところ、8時半過ぎに看護師さんがやってきて「準備はどうですかー。9時には手術室に行きますので、5分前にはエレベーターの前に来てくださいね」、はるぽん「T字帯って、どっちが前でしたっけーーー」。

なんで、「ふんどし、って言わないんでしょうね」と、前日の手術前打ち合わせに看護師さんに聞いてしまいました。トイレでつけたらーー、という看護師さんの言葉に、「ここ(自分のベッド)で大丈夫です」と、その場で着替え、時計をみながら9時5分前にいざエレベータ前へ。昨日入院手続きが一緒だった女性もいました、彼女は旦那さん、娘さん、そして姉妹と思われる人たち総勢7人くらいですでに待っていました。病室のある4階からエレベーターに乗り2階へ、移動。エレベーターから降りるとすぐ右側に手術室。つきそいの人たちは、2フロアー分のエレベーター・ライドの後、すぐにそこで患者と離されます。初めての手術に挑むハルポン、自分の中にあるべき不安感・逃げ出したい感を、2フロアー分の移動と手術室前の「ちょっとだけのお別れ」やりとりをかわす、同じく手術に挑む女性とその家族の中に紛れ込ませていました。

自分が今感じていること、言葉にできないこと、それらはみんな、これら全くの他人だけどそこにいる一人一人の中にあるー、、、大丈夫、自分で歩いて行ける、手術室の扉の向こう、大丈夫、手術台に横たわってこれから起こることをgo thruできる、大丈夫、あるかもしれない痛み、麻酔の中に消えていくはずだから、大丈夫、これは自分で選択したことだから、、ワタシはこれからの起こることを受け入れる用意ができているー、大丈夫、大丈夫、大丈夫。
(続く)

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