3日目の朝もあっさりと明け、朝の検温の放送でようやく目覚めるほど、ぐっすりと眠っていました。検温と前後して、食事前に血液検査のために若い男性看護士さんがいらっしゃり、さくっと血を抜いて風のようにさっていきました(たぶん。。もう一か月以上前の出来事なので、だんだん細かいことがあやふやに。。)。
入院初日は午前10時に入室、二日目は手術初日のため無し、ようやく3日目にして最初で最後の病院での朝食となりました!なんと予想外のパン食ですー。
きちんとあたためられているため、ロールパン二つはいっている右手前の袋は水滴でくもっています。B級グルメ万歳のハルポンとしては、このロールパンの美味しさに完全にノックアウトでした、付け合せの色味のかなり悪いピーナツバター(左下の小袋)との相性も抜群、またもやあとかたもなく間食!
朝食も終わり後は退院をまつのみ!同室の他の患者さんそれぞれに、術後の退院前検診の流れを看護士さんが説明して回っています。手術が朝一だったハルポン、なぜか退院前検診は最後となり、荷物をすでにまとめきって、あとは着替えて退院!という状態になってから、しばらく時間がたっていきました。10時過ぎにようやく外来のある2階へ移動を促され移動、ほどなく名前が呼ばれ執刀医による内診となりました。
「痛みは?出血は?」
「どちらもほとんどありませんー」
前日の手術時は全身麻酔でしたから、眠っている間にどんな体勢にさせられ、どんなもので何をとられたんだかぁぁぁ!?!?というカンジでしたが、術後の内診はいつも通り、可動式検診イスに腰掛け、あとは機械の動くままに。。。カーテンで顔が見えないようにしきられている向こうで、執刀医の声が聞こえます。
「大丈夫そうですね。止血用の粉を入れておきます」
何、何、なに、なんのため??と戸惑っている間に術後チェックは終了、処置室での顔の見えない検診を終え、次は顔を合わせての問診のため、執刀医の部屋に移動しました。
「結構とれましたよ」
手術前の検診時にも、子宮内の粘膜下筋腫の実物写真をもらいましたが、今回も子宮鏡下摘出手術で切りとった筋腫の写真をもらいました。大きさがわかるうように写真にはメモリがついたメジャーも映しこんでありました。確かに、子宮内に出ていた二コブ分の筋腫と考えると予想以上の量でした。
執刀医の机にあるコンピューターモニターには手術前に撮ったMRI画像があり、それを見ながら
「まだまだ大きいのものは残っていますからね、これから様子を見ていきましょう。次回は術後2週間くらいしてから術後検診に来てください。えぇ、土曜日でも大丈夫ですよ、ただし午前中のみとなりますので(午後は先生が一人での対応になるので)。今日この後で仕事に戻っても大丈夫ですから」
術後24時間たつかたたないかの患者に、職場復帰にOKサインを出す執刀医、さすが名医!!(と思いたい、けど!?)そして、執刀医との検診が終わった直後にかけよる看護士、「2週間後なので、土曜日といっても13日ではなくてその次の土曜日ということで」と、フォローに余念がありません。
晴れて退院OKサインを執刀医にいただき、一目散で2階の外来フロアーから入院フロアーの4階へ階段で移動。部屋に戻ると、ワタシより先に退院OKをもらっていた同部屋の患者さんが、「どうでした?」と声をかけてくれました。執刀医が同じだったこともあり、退院前検診でもらった摘出筋腫の写真を見せ合ったりもしました。彼女の筋腫の方が量も多く、ハルポンのとは違い全体的に白っぽく粒ぞろいなカンジでした。他人の筋腫と比べてはじめて自分の筋腫の特徴に気が付きます。ハルポンの摘出筋腫は明らかに血液分が多く、赤い印象が残ります。でも、心配になるほどの出血は術後まったくなかったので、気に留めることもなく、お互いの順調な術後を願って別れました。
入院初日に提出しておいた保険証書手続きも順調にすみ、退院する時にはきちんと返してもらいました。やればできるじゃないですが、事務さん!(術後1週間かかるかも、なんて言ってたけど?)パジャマ・室内着から初日入院時に着てきた外出着に着替え、会計手続きが済むのをジリジリ待っていると、看護士さんが「クラナさん、ちょっとナースステーションまでー」と迎えに来ました。何、何ぃぃ??
ナースステーションには、ついさっき退院前検診で顔を合わせた執刀医がいました、あれ?なぜ?激務・多忙な彼が、なぜ、今の時間にナース・ステーションに??
ステーション内の看護士さん・事務さんがワラワラと席と机を開けて、ワタシと執刀医を座らせようとしますが、どうみてもそんなスペースがないので、まー立ち話でー、という雰囲気で、うながされるがまま執刀医のそばに
「えー、先ほど伝え忘れたんですけど」
と言って、メモ用紙の裏に鉛筆書きで子宮の絵を描き始めました。
「筋腫を取り出すために、子宮を切開しているので、傷口同士が癒着しないように、糸が入ってます。術後その糸を取り出す必要があるので、せーりが2回きた後で診察に来てください」
「抜糸、ということですね?」
「いえ、縫い合わせているわけではないので、ひっぱるだけで抜けるような糸です」
「(えぇ)????」
忘れるようなことかぁぁぁぁーー、重要なことなんじゃないのぉぉぉーー。確かに、執刀医ご本人が、超多忙に違いない医部長様が、2階から4階に来てくださったのはありがたいですけどぉぉぉーー。えぇぇい、もう退院しちゃうから、気にしないぃぃ!!
「無事退院しちゃた」メールを親友キャロライン(仮称)に送ったのは、都営線の駅に着いた11時44分。正午過ぎには自宅につき、同じように「もう家についちゃった」メールをカフェ・オーナーのスーちゃんに出しました。二人には入院中にメールでたくさんの元気と心のサポートをいただいたので一番に連絡しました。こんな風に、あっという間に2泊3日の初入院・初手術の子宮粘膜下筋腫の子宮鏡下摘出手術が終了しましたー。無事で何より、めでたし、めでたし。。
次回予告、入院までに治療費と入院費用をお伝えしちゃいます!