5月の下旬に無事誕生日を迎え、一つまた歳を取りました。偶然にも誕生日の27日に、以前初級クラスを受講したことがある風水講座の講師兼風水鑑定士(なんとカナダ人)の、訪問風水鑑定に空きがある(通訳付かないけど)ことがわかり、「運試し」的感覚で申し込んでみたら、夕方2時間で無事予約が入りました。
自分の誕生日をきれいな部屋で迎えられて、それはそれで有意義だったし、2時間みっちりと、プロの風水師に部屋を見てもらえたことは、何よりの「Birthday treat」、いい自分へのプレゼントになったと思います。
最寄駅まで自力で来たカナダ人、「このセッションが今回の来日の最後の仕事!」と、気持ちは半分帰国している感じの彼。駅から自宅まで雑談をしながら歩くと、「あ、この雰囲気いいね。このカフェ、おしゃれ!」と、住んでいるエリアも何となくチェックしている感じ。自宅に着くと、いったん着席し、なんのエリアを改善したいか、ここ最近のアタシの生活・思想はどんな感じか、と、軽くコンサルタント。部屋のチェックが始まると、彼の講座を受講した経験から、色使い、置くモノの形、等々、部屋のレイアウトはそれなりに工夫をしてせいか、最初の30分は、「あ、これいいね。これは、(風水講座のアドヴァイス)マッチしているね」と、お褒めの言葉をいただいておりました。
ええぇ、そのあと1時間半が、かなりホラーな体験でございました。。。。インドネシア人同僚のリンカちゃん(仮名)に(鑑定の様子を)話したら、「私だったら、絶対泣きますーー」と言っていました。
いつ、何のタイミングでそのスイッチが入ったのか、今となっては思い出せませんが、風水鑑定士エリック(仮称)に突如「駄目だし」スイッチが入ったのですよ。レイアウトを見直すために、置いてあったものを全てどけて真っ新な状態に戻したときに、ここそこに溜まっているホコリが許せなかったのでしょうかーー。「ダスターに水含ませてもってきて!!」、気が付くとそこには、「ダスキンお掃除レディ」並みに、はるぽんが長い間放置していた死角ゾーンのホコリを掃除するエリックがいました。「椅子を持ってきて。これは何年分のホコリなんだ!?」、「。。。3年弱。。。」、冷蔵庫の上を掃除するエリック。。。「ここは、健康のエリアなんだよー、だめだろう、掃除しないと!」
「これは、何年分のスーパー袋なの??全部捨てて、全部!」
「何、この箱は?食器なの?なんで使わないの、箱に入れてしまったら意味がないでしょ!」
「だーかーらー(怒)、食品と洗剤を同じ棚に入れておいたら絶対、絶対、ぜーったいダメだって!」
「え、この部屋、所有しているの、賃貸じゃないんだ!?じゃ、穴あけても大丈夫だよね」、と、目キラキラ(ギラギラ?)させ、何も飾られていない壁にクリアーなガビョウで額絵やらのディスプレーを始め、次々と「問題を解決」しにかかるエリック。気が付くと、キッチンの床にはスーパー袋が散乱し、壁には「これは素晴らしい絵柄だ!」とエリック厳選の古新聞回収袋が4つガビョウ付されていました。あー、キッチンがー、アタクシのキチンがーー。。。
2時間の鑑定が終わりエリックが帰った後、試合後の矢吹ジョーのように燃え尽きて部屋でボーゼンとしてしまいました。せっかく午後半休を取ったのに。。。すっかりホラーな鑑定を終えたため、「脳死状態」で残りの誕生日を過ごすには辛すぎる状態だったので、気力をふりしぼり、マブダチ・マナちゃんにメールをして、一杯つきあってもらうように頼みこみましたーー。
数時間前の経験談として、ホラー風水鑑定の話をマナちゃんに聞いてもらいながら、「それでも、120%、エリックが正しい」と心の全面理解するとともに、「数か月後には、このホラーな経験を、素晴らしいものだったと思える日が来る」、と自分を諭すようなセリフをマナちゃんに言っておりました。溜め込み過ぎのビニール袋、捨てられない紙類、穴をあけるのをためらい床に置いている額たち。
「モッタイナイ、というのはとても素晴らしい考えだけどねー」とエリック。ワタシが「モッタイナイ」と溜め込んだものは、どれもこれも、明日のワタシ、1か月後のワタシ、1年後のワタシが、今のワタシよりもBetterな瞬間を得るには、全く役にたちそうにもないものだ、と、気が付きました。そしてふとお腹に手をあてて、この筋腫ちゃんだちも、ひょっとしたら溜め込んでしまった気持ちや考えが固まってしまった結果なんだろうなー、と。
過去に生きるのはやめる、それが自分自身への誕生日プレゼント!しばらくは、掃除、もの捨てに励む毎日を送りことになりそうですが、心にも余裕がもっと生まれるように、部屋の空間をもっと作っていくように頑張ります。溜めません、これからは!